令和6年度新規請負事業のお知らせ

令和6年度の事業として長野県諏訪市内の寺院2ヶ所における樹木保全管理作業を行います。

作業予定期間 令和6年5月13日(月) ~ 18日(土) ( 見学される方は、5月14日 ~ 5月15日 がベストです。 )
作業場所・作業内容 1.諏訪市内法光寺シダレザクラ保全管理
 既存モルタル撤去、支柱組、地上部樹勢回復治療、有孔資材土壌灌注作業等
2.諏訪市内貞松院シダレザクラ保全管理
 前回治療部の検証、再治療、コブラロープによるケーブリング作業等
今までの治療他経歴 ●以前行った治療の様子
 令和2年6月23日(火)、長野県諏訪市にある浄土宗寺院の貞松院さんに出向き、樹齢400年のシダレザクラの再治療を行いました。
 市の天然記念物に指定されているこの桜は樹高15m、目通り4.3mで、市内のシダレザクラでは一番の太さであり、見る者を圧倒する威容を袴っています。
 貞松院さんと藪会とのご縁は、以前、隣接寺院の法光寺さんのシダレザクラを治療し、事後の経過が良好なことからご紹介頂いたものです。
平成25年に前理事長の内田親方の指導の下、土壌改良と大枝の腐朽部分の治療処置を行っております。
 その後、枯れ枝の処理や幹の音波診断等は行っていましたが、大枝の処置についてはそれ以来となりました。
 現在までの樹勢回復経過は良好であり、花の時期には特別公開されて、訪れる人々から大いに楽しまれており、住職さんも大変喜んでおられます。
 今回の施工箇所は真横に張り出した立派な大枝で、枝先が何らかの理由で切断されており、そこからの枯れ下がり部分が樹皮欠損状態となっており、治療を施されておりました。
 処置内容としては被覆部の確認・やり直しです。枝の周りに単管パイプで足場を組み、パンパンに張っている被覆部の縄をほどいて現状を確認後、キノネデールを再充填して被覆を巻き直しました。
 治療経過としては、対象枝の樹勢は良好でありカルスが発達している状況が視認できました。心材腐朽の進行が若干見られましたが問題ない程度と判断しました。
 しかしながら当該対象枝は太く、傷んだ部分も大きいことから、治療終了までには長期間見守っていく必要があるものと思われます。

診断治療状況


◎見学及び作業希望者の募集もいたします。 ご興味のある方や本件に関する問い合わせ、不明な点等については、事務局担当齊藤までご連絡下さい。
担当・齊藤/携帯: 090-3576-7247 又は e-mail : yabukaiyorozuya@ace.ocn.ne.jp